混乱に乗じて外に出よう。きっと大丈夫。

ここ数日ひどく熱を出して寝込んでいた。昼間はずっと寝ていたのだけど明け方がつらかった。明け方頃には薬は切れていて、頭痛と関節痛と、寝過ぎで首とか耳が痛いのとでたまらなかったけれど、起き上がる元気もないから暗闇の中、ボウッとしていた。枕元に置いてあるポカリを飲んだら少し楽になって、また目を閉じる。目をあけてもとじても暗闇の中、朦朧とした状態で、私の輪郭がとろけていく幻覚が見えだしたので、これは夢の中かと思えばまだ私は起きていて、目の前にはいくつかの木の枝が並んでいて私はそれを無駄なく切って並べないといけない業務があった事を思い出した。木の枝はまとめてもまとめても現れて、私は頭痛と関節痛と、寝過ぎで首とか耳が痛いのとでたまらなかったけれど頑張ってまとめていたのだけれど、終わりのない作業についに怒りだしてしまった。私はそもそも風邪を引いて仕事も休んでゆっくりしているのに、しかも明け方に私はなぜ木の枝を無駄なく切り並べなければいけないのか、と思った時点で幻覚である事に気がついた明け方。トイレに行きたくなったのでふらふらと立ち上がりトイレに向かう。途中、リビングの窓の外がとても綺麗な緑色である事に気がつき、明け方はこんなにも綺麗な緑色をしているのかと少し感動して、そうしたらベランダにはクルクル髪の外国人の少年が手を振って笑っていた。ハッとしたら布団の中で私は、なんだ世界は全然緑色じゃないじゃないかと少し泣きそうになりながらも、あの少年は誰だっけなと考えながらトイレに向かう。